2011年7月24日テレビが終わりました。「アナログ放送なんて関係ねーよ」とか思っていても終わるとなると寂しいものです。
最近のテレビはつまらんとか、 もうテレビの時代は終わったとか、口で言ってても、実際に今はテレビを見なくなっていたとしても、私たちは小さい頃からテレビがある生活をしてきましたし、学校などの話題のほとんど全てはテレビから得たものでした。私は世界が終わった日を想像して楽しむ子でしたが、まず「世界の終わり」で思い浮かぶのが、テレビが映らなくなる日常でした。それほどテレビは生活に密接に関わって来ていましたし、社会そのものでした。
これまで幾度となく想像してきた世界の終りの日(=テレビが終わる日)が、ついに訪れるということなので、ぜひともより深く体験しておきたいと考え、アナログテレビを家中探してかき集めてきました。
家にあったアナログテレビは、年代物のシャープのモノクロテレビと、これまたシャープのアナログテレビ対応ケータイV402SHでした。ケータイでテレビが観れるなんて当時(2004年)はかなり珍しいものでしたが、これを好きこのんで選んでしまうあたり、私はテレビっ子だったのかもしれません。
ケータイテレビはギリギリ電波が届くくらいでしたが、モノクロテレビは付属アンテナでは全く電波を受信できませんでした。そこで、アンテナからの電波をケーブルで受信してみることにしました。
久しぶりに同軸ケーブルを切って剥いてテレビに繋ぎました。ファミコンをテレビに接続していた時代を思い出します。
11時45分、ギリギリでしたがモノクロテレビでも放送を受信できました。そしてその15分後に彼はその役目を終えました。最後に活躍できたところを見られてよかったです。