iPhone SDKの導入について
ハードウェア環境が用意できたので、次は開発用ソフトウェアのiPhoneSDKを
インストールします。
まずは Apple developer 登録を行います。
http://developer.apple.com/programs/register/にアクセスして、手順に従って入手します。
実機を使った動作検証には
iPhoneデベロッパプログラムへ登録が必要と
なりますが、年単位でのライセンスのようなものであり、
有効期間があるため、 開発がある程度完了し、実機検証となる直前に登録するのが賢いです。
ちなみに年間参加費は
¥10,800- です。
※英語ページでは$99 と表示されています。。。
現状のような円高だと損した気分になります。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh4aXfi0CgtuU2XsB2Mj53GjwSOCQMyQwp66T49oc6uM6sDrb6OqMyOAKAX0FJVmz5RxTYs23tTLh5KyhCHzr2zkhcc82rVwOjdkplb9ekujZWZjZLnNtyqxGufWem-wqP0LqkPqmx05Bc/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-27+21.57.51%EF%BC%89.png)
「Get started」をクリックする。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEglVMVNwixjVRgguRDXgZDj-5xPSQ5fMciaXFqPjcpOHcyXk4B3eQKE-YZggKzuqLU3Ly_O05Yw8AfALhHuXR9wZknNHjbGUpHU-9VU8OY6zA4JU_P08XT8qMSycgM_9bfDhXzPyXUbtL4/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-27+21.58.08%EF%BC%89.png)
登録には「Apple ID」が必要なので、持っていない場合は「Create an Apple ID 」を、 既に持っている場合は「Use an existing Apple ID」を 選択し、指示に従って登録処理を進めます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhOj8Tf-OoTTCr6xZ5kDlp3QruJzHAJPX1R3tKsBOOcOjg1LFTEuq9866ChOQwu5zPVhbRwhe2_rnZHlmEeVeaJqgNLFSw6RnOsNDVSqEe_dgmq93MqKbE0f-NTozsqBmkGq0amuNPVQVI/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-27+22.18.46%EF%BC%89.png)
Dev Cente の iPhoneをクリックします。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi_l0DoxIU6wsBSgdw0xahHzHYU6qjG5hhyioNa5dnK-yCQ01SD8gmU4HkZ6jN99qtmHE6EYy-95v1CpMO6u7QSG2WvihdpXlfZ6QpuWliufN5sJHolV5jp6v076Cbsq4AE0Qke9g0PMGg/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-27+22.20.21%EF%BC%89.png)
Xcode.3.0.2 and iOS SDK4.0.2 をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードした .dmg ファイルをダブルクリックするとPDFファイルと.mpkgというファイルが表示されるので.mpkgをダブルクリックすることでインストールが開始します。
インストーラが起動すると画面の指示に従ってインストールを行うだけです。
完了すれば開発環境の構築が完了です。ついに開発に着手できます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjD5TWE97dqzSCVK8ny3PA7gFSQlddi7locGp81mvX8Y-5tgPEQrb7g8UhRd0cak4BP6tAzka4C-SmLfIEc0glxA6NjKBSHJSGS-3a3nZr_Soo6hYh_UZ6uMN0WIi7bbn9QA8-4mU0cid0/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-27+22.54.21%EF%BC%89.png)
Xcode and iPhone SDK for SnowLeopard をクリック。
画面の指示に従ってインストールします。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjdsqSzGgu9Mgz7Y4eU7HIX5QTCVYK8fKi8syV-J8ItbmmdYsSAMboLEBh2cKKplASyslaaW64IRf_E-XwXiNqE_bsYUKwM5fxzpB6lsgFyY1CX8kku5-MN9sVVjnhjUUFExaTiPS-Wwp8/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-27+23.17.09%EF%BC%89_R.jpg)
インストール完了です。
iPhoneSDKパッケージをインストールすると
Xcode、
CocoaTouch、
Interface Builderというものが基本的にインストールされます。
Xcodeというのは、アプリケーションを開発するための総合開発環境(IDE)です。
CocoaTouchは、iPhoneのマルチタッチ技術用のフレームワークです。
InterfaceBuilderは、GUIを使用するアプリケーションのインタフェース作成ツールです。
まずはXcodeから使いこなせませんと、開発の一歩を踏み出せませんので
Xcodeから覚えていく必要があります。
Xcodeでは
・プロジェクトの管理(ファイルやリソースの世代管理)
・コンパイラ
・デバッガ
・エディタ
が主な機能(私の理解の範囲では)としてあります。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhVkDcfeGE-FsnnfokoSW6cfRXK4GlvY5iYDaYDxX0DDlWyao-004v3c9MdFW9ChIv3BIE2NFVWul9JvMRznBQ2MxD2RtplguBKzrFq9eWgadHcdVJDCUNdMQ7DxoRo1osjGvvUUvrT158/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-29+10.10.16%EF%BC%89_R.jpg)
Xcodeを起動しますと左記のような画面となり、
「新規Xcodeプロジェクトを作成」を選択し、プロジェクトを作成します。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhl4PPBQkpSdiIVxXzZuVK4RxzYjALMWLkmkylY5iVSVNMiMuQtSOaZZHVv9Iw64WvvXI2dWTN6Jba0A1b3X_N36Kh_K_pqz9Woh09fxbEhie3p1yPFcEjaqUgBXvS2Undq7n9BYCuv4dA/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-29+10.15.24%EF%BC%89_R.jpg)
新規プロジェクトを作成すると左記のような画面となります。
Xcode以外のその他の総合開発環境(IDE)を使用したことのある方であれば、直感的に操作できるではないかと思います。
画面左側がプロジェクトのグループファイルリスト。
右側上部がグループファイルリストで選択したフォルダ内のファイルリスト。その下が各ソースファイルなどを編集するエディタ部分です。
新規プロジェクトのフォルダ構成としては
Classes、OtherSources、Resources、Frameworks、Products
の5つに分かれています。
それぞれは
「Classes」:
クラスのヘッダーファイルやソースファイルが含まれていて、必要に応じて追加することができます。
「OtherSources」:
プリコンパイルされているヘッダーファイルとmain.mが含まれています。
main.mはアプリケーション実行時に最初に呼ばれるプログラムのことです。
「Resources」:
自動で生成されるXlibファイルが含まれています。
画像や音などiPhoneアプリで使用するリソースをここに配置します。
「Frameworks」:
iPhoneアプリで使うフレームワークが含まれています。必要に応じて追加できます。
「Products」:
ビルドして生成された実行ファイルがここに置かれます。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhjKjk1EZq9cZyk5JVX6-gZzy8AnVUn6sbUoUgFylTJOTLdmFBSBJp5b7HghbPQ03fSoDRklvNtw7VvF6hP7vZlWhsCoVJ56dQBkBL7x9oUKKvMBYQ5a_EBZxfNlAg50Lrb5dZJYV3bV8Q/s200/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%882010-08-29+10.19.59%EF%BC%89.png)
とりあえず、「ビルドして実行」 をクリックしますとiPhoneシミュレータが起動します。
iPhoneシミュレータはiPhone実機そのもののように扱うことができ、左記のようにブラウジングもサクッとできちゃいます
iPhoneアプリを開発するには「Objective-C」という言語を使用します。
しかしながら、Objective-CはC言語を基に作られたオブジェクト指向言語のためiPhone独自のAPIを使うような部分以外についてはC言語(またはC++)で記述することも出来ます。
C言語での開発をされたことがある方にとっては言語的なハードルは、ほとんどないと思われます。
私の方ではC言語での開発経験があるため、Objective-CとC言語の基本構文の違いなどはあまり気にせず、開発を進めながら理解していきたいと思います。
今日はここまで。
iPhoneアプリの醍醐味を味わうためには、CocoaTouchフレームワークを使い倒して覚えていく必要があると考えていますので、次回はその辺りを使用しての実際のソースコードを組んでいく作業を書いていきたいと思います。